cornflowerの読書と映画と旅と勉強の日記

思いつくままに、備忘録として

翔んでイエローナイフ ーオーロラを見にカナダへー

週刊奇跡の絶景 Miracle Planet 2017年10号 イエローナイフ カナダ [雑誌]

人生で一度はオーロラを見てみたい、と思って見に行った。

◆オーロラをどこで見るか問題
一応、北海道でも見えるらしいが、最終的に2択問題になる場合が多いこの問題。つまり、北欧かカナダかということ。間をとって、アラスカ行きを検討してみたが航空券が高かった・・・。
結論からいえば、観光旅行を兼ねるなら北欧、オーロラのみ集中ならイエローナイフがベスト。イエローナイフは、晴天率が高く、磁気の好影響あり?、遮る木々や山がないというメリットもあって、大規模でレベルの高いオーロラが見えるよう。季節や磁気のタイミングにも依るそうだが、観測確率も断トツで高く、私は3晩中3晩、オーロラを見ることができた。

イエローナイフという特殊な町
オーロラを見るための町。相当特殊なことになっている。オーロラを呼び物に観光業を生業にしている町、だとしたら、ありがち、面白くもなんともない話しなのだが、どうもそういう感じじゃないらしい。
この本当に何もない辺鄙な片田舎の町の世帯収入、なんと2000万円を超える!オーロラ特需によって収入が伸びているわけではなく、その理由はゴールドラッシュならぬ鉱物ラッシュ。カナダの比較的若い夫婦はイエローナイフへ出稼ぎにきて、一財産を作り、老後はまた都市部へ戻る(寒いから)とのこと。寒くて街に娯楽がないから、ホームパーティーをしたり、家での遊びありきなようで・・・パーティーにお呼ばれされました。

◆日本人と韓国人しか興味を持たないオーロラ
カナダの人は、まぁー、オーロラに興味なし。地元民はオーロラを一切見ず。観光客もツアー参加の日本人、韓国人のみ。ツアー客はオーロラ鑑賞テントで過ごすので、街は静か。観光地感なし。そもそも、オーロラを見にくる人は昼は寝てるし。

◆オーロラ産業の元締め
最大の衝撃は、現地のオーロラ産業を元締めているのが、イヌイットだということ。
日本人のツアーガイドにお世話になったが、このツアーガイドを始めるにあたっては、イヌイットの評議会にお伺いに行ってOKを貰うことが必要だったそう。大国、近代国家カナダにあって治外法権というか、土着の一族の統治下でのオーロラツアー。嘘みたいな話しだが、町の博物館で、イヌイットによる統治の様子は勉強できる・・・したければ。