cornflowerの読書と映画と旅と勉強の日記

思いつくままに、備忘録として

川本喜八郎のすすめ

死者の書 [DVD]
死者の書 (角川ソフィア文庫)

子どもながらに「シュールだな」とやや距離を置いて見ていた、NHK人形劇場『三国志』。
20年立って、まさに直接触れられる距離で見ることになろうとは思わなかった・・・そこに致るまでは紆余曲折と縁と数奇な運命があるようなないようなで…

折口信夫からの川本喜八郎
まさかのタイミングで折口信夫著『死者の書』が映画化した。あの、美しくておどろおどろしい世界を語るのは、なんと岸田今日子!以上のびっくりが川本喜八郎。人形劇としたか。無機の絶妙な静かさと怖さと神聖さと当麻寺曼荼羅岸田今日子氏と。

②ヤン・シュバクマイエル、カレル・ゼマンからのチェコ行って、川本喜八郎
日本チェコ友好●周年イベント多々で、さすがに知識付いて、現地行っといた方がいいなと思い、単身プラハへ。!街のショーウインドウは操り人形だらけ。人形劇本場で、ドン・ジョバンニを鑑賞。最上級のエンターテイメントに衝撃を受けた。
チェコ近現代史は、被征服の歴史であり、公用語も文化も宗教も、虐げられ、自国のアイデンティティが脅かされつづけた中で、物言わぬ人形に語らせた不屈の意志と皮肉。楽しいだけじゃない底知れない怖さ。!

川本喜八郎氏、チェコアニメーションの巨匠イジートルンカに師事していました。。。

③黒田人形からの飯田行って、川本喜八郎記念館
そもそもは、渋谷。ヒカリエに喜八郎氏の作品があり、大和田文化センターでは人形劇絡みのイベントが多く、松濤美術館ではチェコ人作家の展示が。
黒田人形にも大和田で出会って、結局、長野飯田まで年始の奉納祭を見に行った。同時期、文楽も観るようになったけれど、洗練された人形浄瑠璃以上に心をがしっと掴んできたのは、中学生(←操りながら欠伸とかしちゃうのだが)操者による黒田人形。人形なのだが生々しいというか、緊張感が世界に寄せるというか。

色々、縁あって、人形の町、飯田の人形フェスへ。川本喜八郎記念館で、リアル三国志とも20年ぶりに再会。